53. 口蓋裂児の栄養管理について ―2症例を経験して
〔症例(1)〕生後4か月男児. 基礎疾患Pierre Robin連鎖. ミルクは経口と経鼻から摂取. 〔経過〕6か月には, 哺乳に毎回1時間以上かかることから, 母子共に負担になり, 空腹感がなく, 離乳食が進まない. 経腸栄養剤の使用を検討し, エネルギー, 蛋白質共にミルクの量に近づけ水分量を減らし, 負担を減らした. 濃度を0.64kcal/mlで使用し, 下痢等の問題はなかった. 離乳食の時間が取れ, 離乳食も進んだ. 〔症例(2)〕生後7か月男児. 基礎疾患, 低出生体重児, 口唇口蓋裂. 〔経過〕ミルク, 離乳食量共に進まないため, 経腸栄養剤の使用を検討したが, 味を好まず, ミ...
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Veröffentlicht in: | 日本農村医学会雑誌 2008, Vol.56 (5), p.754-754 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 〔症例(1)〕生後4か月男児. 基礎疾患Pierre Robin連鎖. ミルクは経口と経鼻から摂取. 〔経過〕6か月には, 哺乳に毎回1時間以上かかることから, 母子共に負担になり, 空腹感がなく, 離乳食が進まない. 経腸栄養剤の使用を検討し, エネルギー, 蛋白質共にミルクの量に近づけ水分量を減らし, 負担を減らした. 濃度を0.64kcal/mlで使用し, 下痢等の問題はなかった. 離乳食の時間が取れ, 離乳食も進んだ. 〔症例(2)〕生後7か月男児. 基礎疾患, 低出生体重児, 口唇口蓋裂. 〔経過〕ミルク, 離乳食量共に進まないため, 経腸栄養剤の使用を検討したが, 味を好まず, ミルクと離乳食だけの栄養管理となった. 不足しがちな栄養素を補うために, ミルクの変更, 離乳食の内容を指導した. 手術までミルク中心で食事量は少なく, 形態も完了期までいかなかった. 〔結論〕基本的な栄養を補給することが離乳食や発達に影響を与えたと思われる. また, 定期的な栄養相談は有意義であった. |
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ISSN: | 0468-2513 |