36.子宮筋腫による尿閉の1例
〔目的〕子宮筋腫による尿閉は比較的稀な病態である. 今回我々は, 尿閉で当科受診し, 子宮筋腫との診断にて腹式子宮全摘除術を行ない, 治療した尿閉の1症例を経験したので, 報告する. 〔症例〕49歳女性. 主訴は腹部膨満感, 尿閉. 近医受診し, 導尿にて800ml 排出. 腹部エコーにて子宮の腫大が認められ, 当院産婦人科紹介受診. 骨盤MRI やチェーン尿道膀胱造影で子宮筋腫による尿閉と診断し, 腹式子宮全摘除術を施行した. 術後, 尿閉は改善され, 排尿障害なく経過している. 〔考察〕本症例は, 術中所見やMRI から子宮頸部に大きい子宮筋腫が認められ, 膜胱頸部を圧迫したため, 尿閉に...
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Veröffentlicht in: | 日本農村医学会雑誌 2006, Vol.55 (2), p.129-129 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 〔目的〕子宮筋腫による尿閉は比較的稀な病態である. 今回我々は, 尿閉で当科受診し, 子宮筋腫との診断にて腹式子宮全摘除術を行ない, 治療した尿閉の1症例を経験したので, 報告する. 〔症例〕49歳女性. 主訴は腹部膨満感, 尿閉. 近医受診し, 導尿にて800ml 排出. 腹部エコーにて子宮の腫大が認められ, 当院産婦人科紹介受診. 骨盤MRI やチェーン尿道膀胱造影で子宮筋腫による尿閉と診断し, 腹式子宮全摘除術を施行した. 術後, 尿閉は改善され, 排尿障害なく経過している. 〔考察〕本症例は, 術中所見やMRI から子宮頸部に大きい子宮筋腫が認められ, 膜胱頸部を圧迫したため, 尿閉になったと考えられた. 治療としては子宮全摘除術や筋腫核出術が行なわれている症例が多い. 子宮筋腫による尿閉は, 比較的稀な病態であり, 検索した限りでは, 本邦で26症例の報告があった. |
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ISSN: | 0468-2513 |