38. 糖尿病患者の在宅復帰に至るまでの一考察-介護保険制度の問題点
障害を抱えた独居生活患者にとって, 在宅生活を支える上でホームヘルプサービスの占める位置は大きい. 今回, 知的, 精神障害に加え, 左片麻痺となった糖尿病患者の退院をめぐり, 介護保険制度のあり方について考察した. 当ケースは平成16年8月6日に脳出血発症, 9月20日に当院の回復期リハ病棟に食事以外は介助の状態で入院した. リハ訓練後, 杖歩行自立, ADL も入浴以外は自立し, インスリン自己注射が出来れば在宅は可能なレベルに達した. この間, OT 作成の自助具で自己注射の訓練を行なったが, 知的障害などで習得出来ず, 結果的には内服管理に切り替わり在宅となった. 現在, 糖尿病患者は...
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Veröffentlicht in: | 日本農村医学会雑誌 2006, Vol.54 (5), p.790-790 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 障害を抱えた独居生活患者にとって, 在宅生活を支える上でホームヘルプサービスの占める位置は大きい. 今回, 知的, 精神障害に加え, 左片麻痺となった糖尿病患者の退院をめぐり, 介護保険制度のあり方について考察した. 当ケースは平成16年8月6日に脳出血発症, 9月20日に当院の回復期リハ病棟に食事以外は介助の状態で入院した. リハ訓練後, 杖歩行自立, ADL も入浴以外は自立し, インスリン自己注射が出来れば在宅は可能なレベルに達した. この間, OT 作成の自助具で自己注射の訓練を行なったが, 知的障害などで習得出来ず, 結果的には内服管理に切り替わり在宅となった. 現在, 糖尿病患者は予備軍も合わせると1,000万人と言われている. 家族形態が変化している中では, 今後, 在宅支援を勧めていくのであれば, ホームヘルプサービスの身体介護の更なる拡大や疾病の性格により, 訪問看護は医療保険への移行等介護保険制度の柔軟な運用が必要と考える. |
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ISSN: | 0468-2513 |