29.血液透析患者の栄養状態を総合的に評価するための検討

〔目的〕血液透析患者の高齢化により栄養状態の把握, 管理が重要となっている. 今回, 栄養指標, 身体計測, 総合機能評価などの社会的要因の観点から具体的な対策が検討できるか検討した. 〔対象〕当院血液透析患者37名年齢67.1歳, 透析歴74. 8か月〔方法〕検査値, 身体計測値, 総合機能評価の関係を検討した. 〔結果〕BMI18未満の群は18以上の群に比し, %TSF と%AMC は有意に低いことを認めた. Alb3.5g/dl 未満の群は3.5g/dl 以上の群に比し, %AMC が有意に低いことを認めた. 長期透析患者は%TSF と%AMC が低くなる傾向を認めた. 65歳以上の場合...

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Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2005, Vol.54 (4), p.686-686
Hauptverfasser: 遠藤良子, 川村佑, 多田祐子, 相澤澄子, 笠原葉月, 下鳥美恵子, 大野利恵子, 清水マサエ, 阪田啓子, 島岡雄一, 川嶋紳史, 丸山資郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕血液透析患者の高齢化により栄養状態の把握, 管理が重要となっている. 今回, 栄養指標, 身体計測, 総合機能評価などの社会的要因の観点から具体的な対策が検討できるか検討した. 〔対象〕当院血液透析患者37名年齢67.1歳, 透析歴74. 8か月〔方法〕検査値, 身体計測値, 総合機能評価の関係を検討した. 〔結果〕BMI18未満の群は18以上の群に比し, %TSF と%AMC は有意に低いことを認めた. Alb3.5g/dl 未満の群は3.5g/dl 以上の群に比し, %AMC が有意に低いことを認めた. 長期透析患者は%TSF と%AMC が低くなる傾向を認めた. 65歳以上の場合, ADLが低い郡は高い群に比し, %TSF が低く, うつの傾向を認めた. 〔結論〕血液透析患者の栄養管理は, ADL や精神状態の変化を迅速に捉え, ニーズや実行度にあったサポートが行なえる様, 医師や透析スタッフとの連携を更に密にすることが今後の課題といえる.
ISSN:0468-2513