15.視床出血例における上肢麻痺回復の特徴
視床出血の症例では, 手指より上肢近位部に麻痺が重い例を多く経験する. そこで今回我々は, 視床出血における上肢機能回復傾向を調査し検討した. 〔対象〕過去3年間に村上総合病院脳神経外科に入院し, 作業療法を実施した15名(全例)〔結果〕(1)発症時, 9名は上肢近位部の麻痺が手指より重度だった. 5名は同等で, 1名のみが手指の麻痺が重度だった. (2)退院時, 12名は上肢近位部と手指の麻痺が同等となった. (3)多くの症例において, 麻痺は軽度にまで改善したが, 消失した例は少なかった. 〔考察〕視床出血においては, 麻痺は上肢近位部により重度な症例が多いが, その多くが軽度にまで改善す...
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Veröffentlicht in: | 日本農村医学会雑誌 2005, Vol.54 (4), p.681-682 |
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Hauptverfasser: | , , , , , , , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 視床出血の症例では, 手指より上肢近位部に麻痺が重い例を多く経験する. そこで今回我々は, 視床出血における上肢機能回復傾向を調査し検討した. 〔対象〕過去3年間に村上総合病院脳神経外科に入院し, 作業療法を実施した15名(全例)〔結果〕(1)発症時, 9名は上肢近位部の麻痺が手指より重度だった. 5名は同等で, 1名のみが手指の麻痺が重度だった. (2)退院時, 12名は上肢近位部と手指の麻痺が同等となった. (3)多くの症例において, 麻痺は軽度にまで改善したが, 消失した例は少なかった. 〔考察〕視床出血においては, 麻痺は上肢近位部により重度な症例が多いが, その多くが軽度にまで改善する傾向にあった. よって, 早期より感覚障害などの他の症状も注目し, 総合的な訓練が必要だと考えた. 今後, 効果的な訓練を立案する際の重要な情報となった. |
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ISSN: | 0468-2513 |