7.当院における乳癌画像診断のストラテジー(作戦計画)

本邦では近年乳癌の発生率が増加し, 疾患自体はもちろん検診や精密検査の内容についても関心が高まっています. 乳癌は乳腺実質である乳腺小葉と乳管内に発生し, その進展様式には周囲浸潤型発育と乳管内進展が存在し, 各種画像検査により腫瘍の広がりを術前に把握することが治療計画を作成する上に重要となります. 当院においては乳房内に異常が認められた場合, 触診, 超音波, マンモグラフィにより存在診断と質的診断を行ないます. このうち悪性が疑われた症例に対してはCT, MRIで病巣範囲を把握するための広がり診断を施行した後針生検を行なっています. これらの検査で診断, 治療方針が決まり, CT, MRI...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2005, Vol.54 (4), p.678-678
Hauptverfasser: 安西里奈, 小宮山レイコ, 宮崎勝吉, 佐々木隆昭, 海津元樹, 親松学, 服部晃
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:本邦では近年乳癌の発生率が増加し, 疾患自体はもちろん検診や精密検査の内容についても関心が高まっています. 乳癌は乳腺実質である乳腺小葉と乳管内に発生し, その進展様式には周囲浸潤型発育と乳管内進展が存在し, 各種画像検査により腫瘍の広がりを術前に把握することが治療計画を作成する上に重要となります. 当院においては乳房内に異常が認められた場合, 触診, 超音波, マンモグラフィにより存在診断と質的診断を行ないます. このうち悪性が疑われた症例に対してはCT, MRIで病巣範囲を把握するための広がり診断を施行した後針生検を行なっています. これらの検査で診断, 治療方針が決まり, CT, MRIは切除範囲についての手術シミュレーションや患者様へのインフォームドコンセントに役立っています.
ISSN:0468-2513