PpPD膵胃吻合再建の手術手技と工夫~膵胃吻合法とBalloonによる幽門形成

幽門輪温存膵頭十二指腸切除術(PpPD)は, 膵吻合部縫合不全が致死的な合併症となりうる. また幽門機能の回復に時間を要し, 術後一定期間の胃内容停滞が問題となる. 当科では1998年から, 膵頭部領域腫瘍に対して, PpPD-IVB2(膵胃吻合, 嵌入法(図1))を標準術式として導入し, 75例を経験しているが, 致死的な縫合不全は経験していない. また, balloonによる幽門形成により経鼻胃管の留置は不要となり, 経口摂取開始日も短縮している. 1998~2002年(形成以前):飲水開始10日, 食事開始17日. 2003~2005年(形成以後):飲水開始6日, 食事開始8.5日. 以...

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Hauptverfasser: 赤羽弘充, 高橋昌宏, 中野詩朗, 柳田尚之, 河合朋昭, 後藤順一, 今井浩二, 廣方玄太郎, 北健吾, 藤好真人
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:幽門輪温存膵頭十二指腸切除術(PpPD)は, 膵吻合部縫合不全が致死的な合併症となりうる. また幽門機能の回復に時間を要し, 術後一定期間の胃内容停滞が問題となる. 当科では1998年から, 膵頭部領域腫瘍に対して, PpPD-IVB2(膵胃吻合, 嵌入法(図1))を標準術式として導入し, 75例を経験しているが, 致死的な縫合不全は経験していない. また, balloonによる幽門形成により経鼻胃管の留置は不要となり, 経口摂取開始日も短縮している. 1998~2002年(形成以前):飲水開始10日, 食事開始17日. 2003~2005年(形成以後):飲水開始6日, 食事開始8.5日. 以上中央値 1)膵胃吻合:胃の前壁を切開し, 後壁から膵を嵌入して胃の全層と8方向で膵と縫合する.
ISSN:0468-2513