在宅家族介護者の介護負担感に関連するQOL要因の分析
介護の社会化を掲げて始められた介護保険だが, 在宅介護の現場においては, 今なお家族介護者の果たす役割は大きく家族介護者の献身的な役割意識に支えられているのも現実である. 「ずっと住み慣れた家で暮らしたい」という要介護者の望みをかなえるためには, ケアプランによる在宅サービスの調整と同時に介護者のQOLを高める支援が必要と考える. そこで, 本研究は, 在宅介護者の介護負担感に関連するQOL要因を分析し, 介護者および, 要介護者が安心して在宅生活が継続できることを目的とする. 1)調査対象者:当居宅支援事業所利用者のうち調査該当者112名の中から承認が得られた69名. (調査該当者には倫理...
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 介護の社会化を掲げて始められた介護保険だが, 在宅介護の現場においては, 今なお家族介護者の果たす役割は大きく家族介護者の献身的な役割意識に支えられているのも現実である. 「ずっと住み慣れた家で暮らしたい」という要介護者の望みをかなえるためには, ケアプランによる在宅サービスの調整と同時に介護者のQOLを高める支援が必要と考える. そこで, 本研究は, 在宅介護者の介護負担感に関連するQOL要因を分析し, 介護者および, 要介護者が安心して在宅生活が継続できることを目的とする. 1)調査対象者:当居宅支援事業所利用者のうち調査該当者112名の中から承認が得られた69名. (調査該当者には倫理的配慮をもって趣旨・内容を説明した.) 2)調査期間:2004年6月1日~2004年10月30日. 3)方法:質問紙に基づく聞き取り調査. 4)質問内容:介護者, 要介護者の基本属性WHO/QOL-26, GDS-15 介護負担感の質問票介護者の状況は, 主に高齢の女性が身近な親族の援助をうけながら, 外に仕事を持たずに介護に専念している状況であった. 要介護者の状況は, 後期高齢者80%を占めていた. 主たる病名は脳血管疾患と, 骨・関節疾患で認知症を併発している利用者が15%であった. 介護度は, 要介護3以上が70%を占めていた. 質問票から, QOLの平均値は3.33であった. 介護負担感は身体的QOLと負の相関(r=0.526, P |
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ISSN: | 0468-2513 |