16. 院内製剤使用時の同意取得と院内製剤情報書の作成について

近年, 製造物責任(PL)法など, 医薬品の製造と臨床使用に関し法的な規制が強まり, 院内製剤についても, 倫理安全面での十分な検討が必要となってきている. 大学病院等では, IRB 等の審議, 患者に説明同意取得を経てからの使用が見受けられる. 当院では本年初めより患者から同意を取得する方向で検討を始めた. 同意取得にあたっては, 医療従事者が院内製剤を説明するための情報ツールが必要であると考え, 医療従事者対象の院内製剤情報書(以下情報書とする)の作成を試みた. 我々は, 作成した情報書について医師及び看護師に対してアンケート調査を実施したので, その結果を報告する. 〔結果・考察〕我々が...

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Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2005, Vol.54 (1), p.81-81
Hauptverfasser: 田村広志, 菅梨絵, 土屋総之, 河本佳恵, 澤田雅弘, 太田廣一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:近年, 製造物責任(PL)法など, 医薬品の製造と臨床使用に関し法的な規制が強まり, 院内製剤についても, 倫理安全面での十分な検討が必要となってきている. 大学病院等では, IRB 等の審議, 患者に説明同意取得を経てからの使用が見受けられる. 当院では本年初めより患者から同意を取得する方向で検討を始めた. 同意取得にあたっては, 医療従事者が院内製剤を説明するための情報ツールが必要であると考え, 医療従事者対象の院内製剤情報書(以下情報書とする)の作成を試みた. 我々は, 作成した情報書について医師及び看護師に対してアンケート調査を実施したので, その結果を報告する. 〔結果・考察〕我々が作成した情報書は, 医療従事者の情報不足を補い, 情報を共有化するた めのツールとしては有用であるという事が示唆された. しかし, 同意取得にあたっては, 患者向けに, より平易な表現を用いた情報書を作成して欲しいとの要望があった.
ISSN:0468-2513