P-2. きんかん栽培農家の労働環境整備
きんかん栽培農家を対象に, 労働環境調査を行なったところ, (1)箱詰めやパック詰め作業は居間や縁側で行なう農家が55%で, 生活の場と生産の場が未分離, (2)作業場の照度は, 調査農家18戸のうち61%が800ルクス未満で照度不足, (3)作業場の床の素材は, 畳が72%, 板が17%, コンクリートが11%, (4)ハウス内での夏場の摘果作業の暑熱対策が必要等が明らかとなった. 改善支援として, 出荷調整作業場の改善は, モデル農家2戸において, 作業者の身長にあった作業台やイスの設置, 視覚疲労対策として自然光に近い蛍光灯や, 作業台にグレーマットを設置した. モデル農家から, きんか...
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Veröffentlicht in: | 日本農村医学会雑誌 2005, Vol.53 (6), p.988-989 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | きんかん栽培農家を対象に, 労働環境調査を行なったところ, (1)箱詰めやパック詰め作業は居間や縁側で行なう農家が55%で, 生活の場と生産の場が未分離, (2)作業場の照度は, 調査農家18戸のうち61%が800ルクス未満で照度不足, (3)作業場の床の素材は, 畳が72%, 板が17%, コンクリートが11%, (4)ハウス内での夏場の摘果作業の暑熱対策が必要等が明らかとなった. 改善支援として, 出荷調整作業場の改善は, モデル農家2戸において, 作業者の身長にあった作業台やイスの設置, 視覚疲労対策として自然光に近い蛍光灯や, 作業台にグレーマットを設置した. モデル農家から, きんかんが鮮明に見え, 作業がしやすく, 肩こりや腰痛が緩和したとの評価があり, この他に改善を希望する農家が増えてきた. また, 暑熱対策として, 遮光ネット利用の防暑衣の紹介により20人が共同購入した. |
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ISSN: | 0468-2513 |