69. 3検出器型ガンマカメラを使用した局所脳血流量の基準値の検討 -部位・性別・加齢の影響について
〔目的〕3検出器型ガンマカメラ(島津製作所)を使用した局所脳血流量(以下rCBF)の基準値について検討した. 〔対象および方法〕2002年6月から2003年5月までにARG 法によるrCBF 測定(脳血流シンチグラフィー)が施行され, 脳血管閉塞, 強度狭窄例, 血管性痴呆をみとめなかった52例(男性25例, 女性27例)を対象とした. 年齢は50~80歳, 平均70.2±7.5(SD)歳であった. 再構成横断像の小脳, 前頭葉, 視床, 側頭葉, 後頭葉について, 楕円形ROI を設定し, rCBF を算出し, 部位, 性別, 加齢による影響について検討した. 〔結果〕rCBF 基準値の平均...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 日本農村医学会雑誌 2005, Vol.53 (5), p.856-857 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 〔目的〕3検出器型ガンマカメラ(島津製作所)を使用した局所脳血流量(以下rCBF)の基準値について検討した. 〔対象および方法〕2002年6月から2003年5月までにARG 法によるrCBF 測定(脳血流シンチグラフィー)が施行され, 脳血管閉塞, 強度狭窄例, 血管性痴呆をみとめなかった52例(男性25例, 女性27例)を対象とした. 年齢は50~80歳, 平均70.2±7.5(SD)歳であった. 再構成横断像の小脳, 前頭葉, 視床, 側頭葉, 後頭葉について, 楕円形ROI を設定し, rCBF を算出し, 部位, 性別, 加齢による影響について検討した. 〔結果〕rCBF 基準値の平均は, 全脳で35.60±5.10(SD)ml/100g/min であり, 部位間で有意差はみられなかった. 性別によるrCBF の全脳平均は, 男性, 女性それぞれ35.1±3.4, 35.9±4.7(SD)ml/100g/min であった. 各部位において男性, 女性間で有意差はみられなかった. 年齢と全脳平均rCBF は相関係数:r=-0.39(p=0.004)で弱い負の相関が認められた. |
---|---|
ISSN: | 0468-2513 |