67.聴器撮影補助具の作成と有用性についての検討

〔目的〕聴器の代表的な撮影方法である側面撮影, 斜位後前撮影, 経眼窩撮影の3方向の撮影が行なえる聴器撮影補助具(以下, 補助具)を作成し, 頭部ファントムを用いた検討ではその有用性が確認された. 今回我々は作成した補助具の臨床での有用性について検討を行なったので報告した. 〔方法〕補助具未使用症例11例, 補助具使用症例15例を対象として撮影時間, 照射野面積, 再撮影の有無について比較検討した. 〔結果, 考察〕補助具の使用により撮影時間は有意に短縮し, 技師間でのばらつきも減少した. 補助具の使用が技師の技術的な差を補完すると考えられた. 照射野面積は側面撮影, 斜位後前撮影では有意に減...

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Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2005, Vol.53 (5), p.856-856
Hauptverfasser: 田口雅士, 山岸真和, 芝田 弘, 佐藤 明, 瀧澤 勉, 伊藤岳朗
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕聴器の代表的な撮影方法である側面撮影, 斜位後前撮影, 経眼窩撮影の3方向の撮影が行なえる聴器撮影補助具(以下, 補助具)を作成し, 頭部ファントムを用いた検討ではその有用性が確認された. 今回我々は作成した補助具の臨床での有用性について検討を行なったので報告した. 〔方法〕補助具未使用症例11例, 補助具使用症例15例を対象として撮影時間, 照射野面積, 再撮影の有無について比較検討した. 〔結果, 考察〕補助具の使用により撮影時間は有意に短縮し, 技師間でのばらつきも減少した. 補助具の使用が技師の技術的な差を補完すると考えられた. 照射野面積は側面撮影, 斜位後前撮影では有意に減少したが, 経眼窩撮影では有意差は認められなかった. これは経眼窩撮影の位置決めが比較的容易な撮影であるためと考えられた. 再撮影は有意に減少した. 〔結語〕今回の検討から作成した聴器撮影補助具の臨床での有用性が確認された.
ISSN:0468-2513