52. 新生児室入院中の新生児のおむつかぶれについて‐おむつの観察回数の増加はおむつかぶれを予防できるか

当院新生児室では, おむつかぶれに罹患する新生児の割合が高く, 2001年度1年間に入院した新生児のおむつかぶれ発症率は, 38.3%であった. 当院新生児室でのおむつを確認する回数は, 保育器に収容されている時期の方が多く, それがおむつかぶれの発症率に影響を及ぼしたと考え, コットに移床してからのおむつ観察回数を増加させることにより, おむつかぶれの発症率を減少できるか検討した. その結果, 早期産児, 低出生体重児においては, その皮膚はより未熟であり, 外部刺激による影響を受けやすい. 今回, 観察回数を増やし未熟な皮膚への刺激時間を短縮することでおむつかぶれ発症率が2001年と比較し...

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Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2004, Vol.52 (5), p.871-872
Hauptverfasser: 宮本真由美, 塩原ゆり, 清水麻子, 松林章子, 神津恵子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:当院新生児室では, おむつかぶれに罹患する新生児の割合が高く, 2001年度1年間に入院した新生児のおむつかぶれ発症率は, 38.3%であった. 当院新生児室でのおむつを確認する回数は, 保育器に収容されている時期の方が多く, それがおむつかぶれの発症率に影響を及ぼしたと考え, コットに移床してからのおむつ観察回数を増加させることにより, おむつかぶれの発症率を減少できるか検討した. その結果, 早期産児, 低出生体重児においては, その皮膚はより未熟であり, 外部刺激による影響を受けやすい. 今回, 観察回数を増やし未熟な皮膚への刺激時間を短縮することでおむつかぶれ発症率が2001年と比較して減少し, 正期産児, 2,500g 以上の児と, ほぼ同様の発症率まで改善できたのではないかと考えられた. しかし, 正期産児, 2, 500g 以上の児では, 2001年とほぼ同数の発症率であり, 改善法をさらに検討する必要がある. 今後も継続して予防に努めていきたい.
ISSN:0468-2513