49. 病院と地域の連携の大切さを学ぶ‐第一子突然死の経産婦を受け持って

正常分娩では, 私たちが母子に関わる期間は出産後1週間であり, 退院後の生活を知る機会は少ない. 今回, 第一子を生後7か月に突然死で亡くしたため, 第二子出産後から不安を訴えている褥婦がいた. しかし, 第一子も入院中には異常はなく退院7か月後の突然死であったため, 今回の入院期間内の関わりだけでは不安を十分に解消させることはできず, 退院後の精神的支援の必要性を感じた. 退院後のフォローとしてまず電話訪問を行なったところ, 家族の協力が得らていないことが分かり, 1か月健診までの不安も聞かれたため, 保健師に家庭訪問を依頼した. その結果患者様からは「家に来てもらったので, ゆっくり話を聞...

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Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2004, Vol.52 (5), p.870-870
Hauptverfasser: 伊藤由美, 中村敦子, 菊家寿恵子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:正常分娩では, 私たちが母子に関わる期間は出産後1週間であり, 退院後の生活を知る機会は少ない. 今回, 第一子を生後7か月に突然死で亡くしたため, 第二子出産後から不安を訴えている褥婦がいた. しかし, 第一子も入院中には異常はなく退院7か月後の突然死であったため, 今回の入院期間内の関わりだけでは不安を十分に解消させることはできず, 退院後の精神的支援の必要性を感じた. 退院後のフォローとしてまず電話訪問を行なったところ, 家族の協力が得らていないことが分かり, 1か月健診までの不安も聞かれたため, 保健師に家庭訪問を依頼した. その結果患者様からは「家に来てもらったので, ゆっくり話を聞いてもらうことができて良かった」との言葉が聞かれ, 私たちも家庭での育児の様子を知ることができた. 今回の事例では, 病院と地域が協力体制を築いて今後も円滑に連携をとっていくための良いきっかけとなった.
ISSN:0468-2513