44. 療養病棟における在宅復帰に向けての関わり‐H氏との関わりを通して考える

療養病棟の役割のひとつとして, 社会復帰在宅復帰を目指した援助がある. H氏は, 療養病棟に転入当初, 在宅復帰は無理と思われていたが, 3か月後に在宅へ退院された. このH氏との関わりを通して, 療養病棟における在宅復帰に向けての援助について考察したので報告した. 療養病棟は, 生活面に配慮した体制や環境整備が行われている. H氏は, 食事をホールでとったり食事前後にトイレへ行ったりすることなどにより, 日常生活のリズムができ, 病人から生活者という意識に変わっていったのではないか. 療養病棟の理念, 目的を頭におきながら, 療養病棟のもつメリットを患者様に十分発揮できるよう努力することが,...

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Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2004, Vol.52 (5), p.869-869
Hauptverfasser: 入口裕子, 青木澄子, 磯尾禮子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:療養病棟の役割のひとつとして, 社会復帰在宅復帰を目指した援助がある. H氏は, 療養病棟に転入当初, 在宅復帰は無理と思われていたが, 3か月後に在宅へ退院された. このH氏との関わりを通して, 療養病棟における在宅復帰に向けての援助について考察したので報告した. 療養病棟は, 生活面に配慮した体制や環境整備が行われている. H氏は, 食事をホールでとったり食事前後にトイレへ行ったりすることなどにより, 日常生活のリズムができ, 病人から生活者という意識に変わっていったのではないか. 療養病棟の理念, 目的を頭におきながら, 療養病棟のもつメリットを患者様に十分発揮できるよう努力することが, 在宅復帰への援助の向上につながるのではないかと考える.
ISSN:0468-2513