9. 人間ドックにおける早期肺気腫の検出‐HRCTにおける低吸収域(LAA)の評価

平成14年3月から12月に当院人間ドック受診者にHRCTを実施し, LAAの検出評価を行い, 呼吸機能, 喫煙などについて検討した. 〔方法〕胸部CTを行った600例(男463例, 51.3±7.9歳, 女137例, 52.0±7.6歳)を対象とした. 大動脈弓上縁付近を規定の条件で撮影し, 呼吸器医による視覚的評価を行った. 〔結果〕LAA の視覚的評価(1)肺気腫予備群:LAA(径10mm以下)が肺野の25%前後を占拠するもの:9例(1.5%, 全例男性喫煙者), (2)肺気腫初期像:(1)~(3)の中間:71例(11.8%, 全例男, 喫煙者70例), (3)肺気腫初 期病変群:LAAが...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2004, Vol.52 (5), p.857-857
Hauptverfasser: 畑山織絵, 黒岩清, 藤井忠重, 小林篤子, 滝沢宏, 小林俊夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:平成14年3月から12月に当院人間ドック受診者にHRCTを実施し, LAAの検出評価を行い, 呼吸機能, 喫煙などについて検討した. 〔方法〕胸部CTを行った600例(男463例, 51.3±7.9歳, 女137例, 52.0±7.6歳)を対象とした. 大動脈弓上縁付近を規定の条件で撮影し, 呼吸器医による視覚的評価を行った. 〔結果〕LAA の視覚的評価(1)肺気腫予備群:LAA(径10mm以下)が肺野の25%前後を占拠するもの:9例(1.5%, 全例男性喫煙者), (2)肺気腫初期像:(1)~(3)の中間:71例(11.8%, 全例男, 喫煙者70例), (3)肺気腫初 期病変群:LAAが5~25%認められる:56例(9.3%, 男50例, 喫煙者49例, 女6例, 喫煙者1例)であった. 〔総括〕無症状の人間ドック受診者にHRCTにより肺気腫の早期病変を認めた. これは禁煙指導に有用である.
ISSN:0468-2513