12. 当院における乳腺超音波検査の現況

近年食生活の変化により初潮が早まり閉経が遅くなったことで, 女性ホルモンの影響を受ける期間が長くなり, 乳がんの発生率が上昇している. それにより, 乳がんが女性のがんの第1位になったとも言われている. 乳癌に罹患しないための予防が不可能であるならば, 早期発見, 治療が重要であると考えられる. そこで, 我々は, 当院での乳腺超音波検査実施の状況および傾向について若干の考察を加え報告した. 対象は1995年~2002年10月までの8年間に当院外科受診者のうち乳腺超音波検査を実施した3,197名. 超音波検査受診者の増加が著明で, 集団検診による要精査及び定期follow upが要因の1つと考...

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Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2003, Vol.52 (1), p.105-105
Hauptverfasser: 南斎千代子, 大垣加奈子, 小森谷明, 永嶋亮弍, 赤池康, 児玉多曜
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:近年食生活の変化により初潮が早まり閉経が遅くなったことで, 女性ホルモンの影響を受ける期間が長くなり, 乳がんの発生率が上昇している. それにより, 乳がんが女性のがんの第1位になったとも言われている. 乳癌に罹患しないための予防が不可能であるならば, 早期発見, 治療が重要であると考えられる. そこで, 我々は, 当院での乳腺超音波検査実施の状況および傾向について若干の考察を加え報告した. 対象は1995年~2002年10月までの8年間に当院外科受診者のうち乳腺超音波検査を実施した3,197名. 超音波検査受診者の増加が著明で, 集団検診による要精査及び定期follow upが要因の1つと考えた. 自覚症状者の有所見率は高く, 日常での自己検診は重要と考えた. 近年の受診者の増加は高齢者が中心だが, 近年30代も増加傾向にあった. 集団検診には, 時間的制限, 機器の性能等, 制約が多いが, 一層の精度向上が望まれた.
ISSN:0468-2513