8. 転倒アセスメントと体力測定結果から高齢者の転倒リスクを考える‐転倒予防教室を通して

当健康管理センターでは平成13年度から「転倒予防教室」に取り組んでいる. この1年間に転倒した者を転倒群・転倒していない者を非転倒群とし, 体力測定(生活体力・握力・座位前屈・全身反応時間)結果と転倒アセスメントについてロジスティック回帰分析をし, 転倒との関連要因を明らかにした. 対象者は平成13年4月~11月に参加した489名(平均年齢71.7歳). 体力測定結果は, 転倒群は非転倒群に比べ握力が有意に低下していた. また転倒アセスメントでは「この1年間の入院の有無」と「家の中でよくつまずいたり滑ったりする事」が転倒群において有意に多かった. よって身体的要因として筋力の低下が明らかになっ...

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Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2003, Vol.51 (6), p.947-947
Hauptverfasser: 衛藤恭子, 斉藤和美, 井上裕美子, 曽我佳代, 松尾静子, 菅野信子, 中村恭世, 加藤幸雄, 明石光伸
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:当健康管理センターでは平成13年度から「転倒予防教室」に取り組んでいる. この1年間に転倒した者を転倒群・転倒していない者を非転倒群とし, 体力測定(生活体力・握力・座位前屈・全身反応時間)結果と転倒アセスメントについてロジスティック回帰分析をし, 転倒との関連要因を明らかにした. 対象者は平成13年4月~11月に参加した489名(平均年齢71.7歳). 体力測定結果は, 転倒群は非転倒群に比べ握力が有意に低下していた. また転倒アセスメントでは「この1年間の入院の有無」と「家の中でよくつまずいたり滑ったりする事」が転倒群において有意に多かった. よって身体的要因として筋力の低下が明らかになった. 又転倒は身体的要因だけでなく疾病要因・環境要因等複数の要因が関連している事が確認できた. 今後は個人に合った予防法を適切に指導する事が大切であると考える. *生活体力は(財)明治生命厚生事業団体力研究所で開発した方法.
ISSN:0468-2513