22. がん検診の成績と今後の課題について

今回, 平成7年から13年までの7年間の巡回健診受診者65,638名のうち発見がん128例について検討した. 7年間に128名(受診者の0.2%)の癌が発見され, 男性は大腸癌, 女性では胃癌が増加傾向を示した. 発見率は, 胃癌0.16%, 肺癌0.05%, 大腸癌0.09%だった. 進行度は, 胃癌, 大腸癌では, 早期癌比率が高く予後調査結果も良好だった. 初回, 隔年受診に進行癌, 経年受診では早期癌の割合が高かった. 精検受診率は, 平均60%台と充分な結果とはいえない. 今後, 受診勧奨を行うとともに, 継続受診の啓蒙と精検受診率の向上や医療機関との連携を図り, 追跡調査の充実に努...

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Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2003, Vol.51 (5), p.817-817
Hauptverfasser: 原田容志江, 原茂子, 坂東貴子, 河野ゆかり, 兼田美智代, 林まゆみ, 松浦一, 太田俊次
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:今回, 平成7年から13年までの7年間の巡回健診受診者65,638名のうち発見がん128例について検討した. 7年間に128名(受診者の0.2%)の癌が発見され, 男性は大腸癌, 女性では胃癌が増加傾向を示した. 発見率は, 胃癌0.16%, 肺癌0.05%, 大腸癌0.09%だった. 進行度は, 胃癌, 大腸癌では, 早期癌比率が高く予後調査結果も良好だった. 初回, 隔年受診に進行癌, 経年受診では早期癌の割合が高かった. 精検受診率は, 平均60%台と充分な結果とはいえない. 今後, 受診勧奨を行うとともに, 継続受診の啓蒙と精検受診率の向上や医療機関との連携を図り, 追跡調査の充実に努める必要がある.
ISSN:0468-2513