11. 介護病棟におけるレクレーションのあり方‐選べるレクレーションを試みて

入院してベッド上での生活が習慣となると体を動かすことも少なくなる. 私達はこのような患者さんがどうすれば生き生きした毎日が送れるだろうかと悩んだ末に, 患者さんのやりたいこと, 興味のあることを調べ, いくつかのレクレーションコースをつくってその内のどれに参加するかは自分で選んでもらう方法を試みた. ある人の若かった頃の趣味を生かして, それをレクレーションコースに取り入れてみた所, あまり周囲に関心のなかったその人がまわりの人に教えたり, 表情が少なかったのに涙を流したり, かなり大きな変化が見られた. 自分で何をするかを選んでもらうことは, 選べることの楽しさにもつながり, 活気が出て刺激...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2002, Vol.51 (2), p.155-155
Hauptverfasser: 有泉守, 小沢かつじ, 佐田都紀子, 石部まち子, 市川圭子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:入院してベッド上での生活が習慣となると体を動かすことも少なくなる. 私達はこのような患者さんがどうすれば生き生きした毎日が送れるだろうかと悩んだ末に, 患者さんのやりたいこと, 興味のあることを調べ, いくつかのレクレーションコースをつくってその内のどれに参加するかは自分で選んでもらう方法を試みた. ある人の若かった頃の趣味を生かして, それをレクレーションコースに取り入れてみた所, あまり周囲に関心のなかったその人がまわりの人に教えたり, 表情が少なかったのに涙を流したり, かなり大きな変化が見られた. 自分で何をするかを選んでもらうことは, 選べることの楽しさにもつながり, 活気が出て刺激になっている. しかし見学だけになってしまったり, 重度痴呆者が手にしたものを口に入れてしまったり, 理解不足で興奮状態になる人もおり, こういう人達への働きかけ法やレクレーションの内容等も工夫検討して, 全ての人達が楽しめて, 社会復帰への援助につながるよう努力して行きたい.
ISSN:0468-2513