20. 吸入を嫌がる幼児との関わり方‐発達段階を考慮して

幼児が吸入を受容するまでの過程と実施した看護援助を発達理論を用いて分析した. 〔方法〕喘息で入院中の吸入療法を行う3歳の幼児に発達段階の理論を用いた援助を行った. 〔結果考察〕入院後は, 拒否と何とかできるが4日間続いた. これは思考よりも知覚が優先される時期である為と考えた. 「幼児は失敗を大人から戒められると罪悪感が生じ, 興味活動力がそがれてしまう」とエリクソンが述べているように, 幼児を尊重し嫌がる原因を解消することで実施できた. 6日目より自発性がみられ自ら行う姿がみられたが, 長い間注意を引くのは困難であった. 3歳の特徴を理解し, 看護者と家族は, 根気強く接していくことが重要で...

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Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2002, Vol.51 (2), p.143-143
Hauptverfasser: 佐藤寿美江, 高橋桃江, 手塚早苗, 関口真澄, 小林美帆子, 坂本実加, 鈴木律子, 三浦尚子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:幼児が吸入を受容するまでの過程と実施した看護援助を発達理論を用いて分析した. 〔方法〕喘息で入院中の吸入療法を行う3歳の幼児に発達段階の理論を用いた援助を行った. 〔結果考察〕入院後は, 拒否と何とかできるが4日間続いた. これは思考よりも知覚が優先される時期である為と考えた. 「幼児は失敗を大人から戒められると罪悪感が生じ, 興味活動力がそがれてしまう」とエリクソンが述べているように, 幼児を尊重し嫌がる原因を解消することで実施できた. 6日目より自発性がみられ自ら行う姿がみられたが, 長い間注意を引くのは困難であった. 3歳の特徴を理解し, 看護者と家族は, 根気強く接していくことが重要である. 〔結論〕吸入を嫌がる幼児ができるようになるまでに, 言語表情の観察から実施した看護援助は, 発達理論の視点からも妥当であった.
ISSN:0468-2513