9. 4月の診療報酬改定による薬剤管理指導料への影響

病院薬剤師の行う薬剤管理指導業務は, 今年の4月の改定で週1回に限り350点(月4回まで)となった. 算定回数は増えたが1回当りの点数が下がったことにより, どのように薬剤管理指導料に影響が現れるか, 平成12年4月~9月までの半年間の薬剤管理指導件数を算出して改定前と改定後の算定方法で比較検討した. 科別に月平均をだしてみると, 脳神経外科が改定前を上回り, 内科整形外科は若干下回った. 他の科は大幅に下回り, 全体的にみると改定前を下回る結果となった. まとめとして, 今日の医療は, 在院日数を減らす方向に向かっていますが服薬管理指導点数は反対に, 在院日数が長くならなければ上がらないこと...

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Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2001, Vol.50 (1), p.74-74
Hauptverfasser: 石田裕一, 関谷亜由美, 伊沢昌枝, 植木充
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:病院薬剤師の行う薬剤管理指導業務は, 今年の4月の改定で週1回に限り350点(月4回まで)となった. 算定回数は増えたが1回当りの点数が下がったことにより, どのように薬剤管理指導料に影響が現れるか, 平成12年4月~9月までの半年間の薬剤管理指導件数を算出して改定前と改定後の算定方法で比較検討した. 科別に月平均をだしてみると, 脳神経外科が改定前を上回り, 内科整形外科は若干下回った. 他の科は大幅に下回り, 全体的にみると改定前を下回る結果となった. まとめとして, 今日の医療は, 在院日数を減らす方向に向かっていますが服薬管理指導点数は反対に, 在院日数が長くならなければ上がらないことがわかった. この事により, 改定前の収益を維持する為には指導患者数を増やさなければならないという結論になった. 収益の損得にとらわれず, 薬剤管理指導業務の全科実施にむけて努力していきたいと思う.
ISSN:0468-2513