7. ATP 負荷T1心筋シンチグラフィーの有用性について

当院では過去2年間に63例のATP(アデノシン三リン酸二ナトリウム)負荷心筋シンチグラフィーを施行した. 心筋虚血が疑われるが, 下肢の筋力低下膝関節痛などで運動負荷が充分かけられない場合や, 完全左脚ブロック症例などに施行した. 年齢は46歳から90歳である. 検査に伴う合併症は一過性の完全房室ブロック1例のみであった. シンチ上心筋虚血があると診断された症例のうち一部, 8例については心臓カテーテル検査を行ったが, 1例を除いてはAHA90%以上の狭窄を認めた. シンチ上虚血がないと診断された症例についても6例は心臓カテーテル検査を行った. そのうち4例では有意狭窄はなかったが, 2例にA...

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Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2001, Vol.50 (1), p.73-73
Hauptverfasser: 駒場明, 中川幸紀
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:当院では過去2年間に63例のATP(アデノシン三リン酸二ナトリウム)負荷心筋シンチグラフィーを施行した. 心筋虚血が疑われるが, 下肢の筋力低下膝関節痛などで運動負荷が充分かけられない場合や, 完全左脚ブロック症例などに施行した. 年齢は46歳から90歳である. 検査に伴う合併症は一過性の完全房室ブロック1例のみであった. シンチ上心筋虚血があると診断された症例のうち一部, 8例については心臓カテーテル検査を行ったが, 1例を除いてはAHA90%以上の狭窄を認めた. シンチ上虚血がないと診断された症例についても6例は心臓カテーテル検査を行った. そのうち4例では有意狭窄はなかったが, 2例にAHA90%狭窄を認めた. 限界はあるものの, 心筋虚血の証明にATP負荷T1心筋シンチグラフィーは有用であると考えられた.
ISSN:0468-2513