18. 重症型薬疹-Hypersensitivity Syndrome-をきたした糖尿病の1例
Hypersensitivity Syndrome(HS)は原因薬剤投与後2~6週で発症する, 発熱, 臓器障害(時に重篤な肝障害)を伴った紅斑丘疹型の薬疹で, 1994年Roujeau & Stern によりStevens-Johnson 症候群型薬疹, Toxic EpidermalNecrolysis 型薬疹とは異なる, 新たに分類された重症型薬疹の1型である(N Engl JMed 331:1272~85). 症例は抗GAD 抗体陽性の1型糖尿病患者で, 有痛性神経障害に対してCarbamazepine 投与23日目に皮疹出現, HSが発症した. 38.5℃以上の高熱, 肝機能...
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Veröffentlicht in: | 日本農村医学会雑誌 2001, Vol.49 (5), p.778-778 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | Hypersensitivity Syndrome(HS)は原因薬剤投与後2~6週で発症する, 発熱, 臓器障害(時に重篤な肝障害)を伴った紅斑丘疹型の薬疹で, 1994年Roujeau & Stern によりStevens-Johnson 症候群型薬疹, Toxic EpidermalNecrolysis 型薬疹とは異なる, 新たに分類された重症型薬疹の1型である(N Engl JMed 331:1272~85). 症例は抗GAD 抗体陽性の1型糖尿病患者で, 有痛性神経障害に対してCarbamazepine 投与23日目に皮疹出現, HSが発症した. 38.5℃以上の高熱, 肝機能障害, 好酸球増加をきたしたが, ステロイドが著効した. 発症後human herpesvirus-6のIgG が1,280倍に上昇し, 同ウイルスの再活性化が発症に関与している可能性が示唆された. |
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ISSN: | 0468-2513 |