3. 生きがいを知ることの意義を探る-その人にあった支援を目指して

個々の受診者に合った支援を目指し, 問診票に“生きがい”を知るための項目を加えた. そのことがどのように支援に結びついているかを明確にするために取り組んだ. 一泊ドック受診者8名について, 受診者に了解を得た上で録音した問診時, 相談時の会話をすべて記述化し内容を分析した. (1)生きがいを用いるのは問診などの情報収集と個別相談などの支援であった. (2)問診時に必ず確認している項目ではない. (3)確認する時としない時にはそれぞれ幾つかの状況がある. (4)支援の場面では, 動機強化, 継続への支援として用いている. 以上のことから, 私達は生きがいを動機につながる要素として捉え, その後の...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2000, Vol.49 (4), p.650-650
Hauptverfasser: 大野郁恵, 洞野明美, 小松淳子, 宮本ゆう子, 北條佐智子, 高山多美子, 大坪有希, 堤美智子, 西村繁子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:個々の受診者に合った支援を目指し, 問診票に“生きがい”を知るための項目を加えた. そのことがどのように支援に結びついているかを明確にするために取り組んだ. 一泊ドック受診者8名について, 受診者に了解を得た上で録音した問診時, 相談時の会話をすべて記述化し内容を分析した. (1)生きがいを用いるのは問診などの情報収集と個別相談などの支援であった. (2)問診時に必ず確認している項目ではない. (3)確認する時としない時にはそれぞれ幾つかの状況がある. (4)支援の場面では, 動機強化, 継続への支援として用いている. 以上のことから, 私達は生きがいを動機につながる要素として捉え, その後の動機強化の必要性を意識し確認していることが明らかになった. 今後更に, 生きがいの対象だけにとどまらず, 生きがいに対する思い(生きがい感)を共感することを課題とし, 受診者と共に考える支援者でありたい.
ISSN:0468-2513