4. 島嶼部における肝疾患の既往と保健行動の関連

[はじめに]九州北部の長崎県, 福岡県, 佐賀県の3県は1998年より行政を中心としたがん対策を行っている. 1998年度は肝がん対策を実施した. 長崎県は肝がんのSMR が最も多い上五島及び五島保健所管内の生活状況や保健行動等に関する調査を行った. 本報告は長崎県が実施した調査をもとに保健行動と肝疾患の既往との関連を検討した. [対象と方法]対象は1998年長崎県上五島保健所管内の11市町村で実施した住民健診参加者のうち肝機能について要精密検査と判定された1, 145名を対象とした. 調査方法は郵送法による質問紙調査を行った(回収率77. 1%). [結果]飲酒ありの人は男性で0. 52倍有...

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Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2000, Vol.49 (4), p.638-639
Hauptverfasser: 八幡裕一郎, 青柳潔, 竹本泰一郎, 土居浩, 門司和彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:[はじめに]九州北部の長崎県, 福岡県, 佐賀県の3県は1998年より行政を中心としたがん対策を行っている. 1998年度は肝がん対策を実施した. 長崎県は肝がんのSMR が最も多い上五島及び五島保健所管内の生活状況や保健行動等に関する調査を行った. 本報告は長崎県が実施した調査をもとに保健行動と肝疾患の既往との関連を検討した. [対象と方法]対象は1998年長崎県上五島保健所管内の11市町村で実施した住民健診参加者のうち肝機能について要精密検査と判定された1, 145名を対象とした. 調査方法は郵送法による質問紙調査を行った(回収率77. 1%). [結果]飲酒ありの人は男性で0. 52倍有意に倍既往があった. 健康のために気をつけている事がない人は男性で0. 19倍有意に既往があり, 女性で0. 17倍有意に既往があった. [結論]肝疾患の既往がある人は健康に関心を持ち, 保健行動に結びつくことが分かった.
ISSN:0468-2513