10.胸腔鏡下手術により摘出した縦隔腫瘍の1例

今回我々は前縦隔腫瘍に対し, 胸腔鏡下腫瘍摘出術を経験したので報告する. 症例は75歳男性. 主訴は胸部レントゲン写真上の異常陰影. 平成10年3月胸部レントゲン写真で異常陰影を指摘. 胸部CT検査で縦隔腫瘍と診断. 平成11年11月, 腫瘍の増大傾向を指摘され, 外科紹介. 平成12年1月胸腔鏡下腫瘍摘出術を施行. 病理診断は胸腺カルチノイドであった. 予後, 再手術の必要性等について説明したが承諾が得られず, 放射線治療, 化学療法を検討し, 厳重に経過観察することとなった. 縦隔腫瘍に対する胸腔鏡下手術の適応は限られるが, 高齢者や何らかの合併症を有する, less invasive s...

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Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2000, Vol.49 (2), p.149-149
Hauptverfasser: 西健太郎, 松井則親, 上杉尚正, 守田知明, 兼行俊博, 田村朗, 石黒公雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:今回我々は前縦隔腫瘍に対し, 胸腔鏡下腫瘍摘出術を経験したので報告する. 症例は75歳男性. 主訴は胸部レントゲン写真上の異常陰影. 平成10年3月胸部レントゲン写真で異常陰影を指摘. 胸部CT検査で縦隔腫瘍と診断. 平成11年11月, 腫瘍の増大傾向を指摘され, 外科紹介. 平成12年1月胸腔鏡下腫瘍摘出術を施行. 病理診断は胸腺カルチノイドであった. 予後, 再手術の必要性等について説明したが承諾が得られず, 放射線治療, 化学療法を検討し, 厳重に経過観察することとなった. 縦隔腫瘍に対する胸腔鏡下手術の適応は限られるが, 高齢者や何らかの合併症を有する, less invasive surgeryを必要とする症例には有用であると考えられる.
ISSN:0468-2513