B-18. 人間ドック受診者における胃疾患と喫煙との関係について

当センターの人間ドック受診者について, 上部消化管内視鏡所見と喫煙状況を調査し, 検討した. 受診者1,064名中内視鏡検査を受け, かつ喫煙に関するアンケートの回答を得た男性398名, 女性450名を対象とし, 非喫煙者と禁煙者, 喫煙者の3群に分けた. 男性の喫煙者は50代に多く, 禁煙者は高齢者に多かった. 女性は禁煙者, 喫煙者とも非常に少なく比較検討することはできなかった. 男性の異常なしの所見では非喫煙者に対し禁煙者が有意に低く, 胃潰瘍, 十二指腸潰瘍とその瘢痕では非喫煙者に比し喫煙者で有意に高かった. 食道炎や十二指腸炎も他の2群に比べ非喫煙者で有意に低かった. 喫煙者134名...

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Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2000, Vol.48 (6), p.902-903
Hauptverfasser: 高野みどり, 岡本まさ子, 知見貴雄, 土家清, 依田芳起, 小林一久
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:当センターの人間ドック受診者について, 上部消化管内視鏡所見と喫煙状況を調査し, 検討した. 受診者1,064名中内視鏡検査を受け, かつ喫煙に関するアンケートの回答を得た男性398名, 女性450名を対象とし, 非喫煙者と禁煙者, 喫煙者の3群に分けた. 男性の喫煙者は50代に多く, 禁煙者は高齢者に多かった. 女性は禁煙者, 喫煙者とも非常に少なく比較検討することはできなかった. 男性の異常なしの所見では非喫煙者に対し禁煙者が有意に低く, 胃潰瘍, 十二指腸潰瘍とその瘢痕では非喫煙者に比し喫煙者で有意に高かった. 食道炎や十二指腸炎も他の2群に比べ非喫煙者で有意に低かった. 喫煙者134名を喫煙指数と所見数に分けると指数600未満に異常なしの所見が有意に多く, とくに食道炎については有意に低かった. 今回の結果から喫煙が上部消化管の炎症に関係していると思われることからも, 今後さらに詳細な検討をしていきたいと考えている.
ISSN:0468-2513