A-19. 癌患者と家族に対する説明における私共の原則

患者が望む適切な医療を受けるには, 病状を本人と家族にありのままに分り易く説明することが必要である, という原則に立って過去22年間, 肺癌を主とする1,500例以上の患者とその家族に真実をありのままに説明してきた. 医師と患者の信頼関係の改善, 患者の治療意欲の高まりなど好結果が得られた. 患者は「分り易くありのままに説明してもらいたい. 真実が知りたい」と強く望んでいるのが現実であり, 医師側の対応はわが国では大きく遅れている現状である. 医師の意識改革こそが必要で, とくに卒前卒後教育を通じて上に立つ指導医の責任は重大と考えます....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2000, Vol.48 (6), p.897-897
Hauptverfasser: 三井清文, 津久井一, 前田正光, 新妻義文, 高橋良延, 石橋敦, 山下元康, 島田卓治, 大塩博
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:患者が望む適切な医療を受けるには, 病状を本人と家族にありのままに分り易く説明することが必要である, という原則に立って過去22年間, 肺癌を主とする1,500例以上の患者とその家族に真実をありのままに説明してきた. 医師と患者の信頼関係の改善, 患者の治療意欲の高まりなど好結果が得られた. 患者は「分り易くありのままに説明してもらいたい. 真実が知りたい」と強く望んでいるのが現実であり, 医師側の対応はわが国では大きく遅れている現状である. 医師の意識改革こそが必要で, とくに卒前卒後教育を通じて上に立つ指導医の責任は重大と考えます.
ISSN:0468-2513