A-16. ターミナルステージにおける患者, 家族と医療者の関わりについて-51例の泌尿器科死亡患者の体験を通して
ターミナル期におけるキーパソンとなる家族の役割は重要であり, 患者の望むケアができるかどうかの鍵を握っている. ターミナル期に入院して, 死亡した患者51人のカルテをレトロスペクティブに調査した. 泌尿器癌のキーパソンは圧倒的に女性で患者に見合った高齢の妻がその役割を担っている. ほぼ半数のキーパソンは24時間, 狭い病室で寝食をともにしている. 私達は患者のみならず, このキーパソンを充分にケア・サポートする必要がある. また, キーパソンの大部分は長時間, 患者とともに病悩期を過ごしているため, ターミナル期の入院目的について理性的には了解している. しかし, 一部の人はケアを放棄する....
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Veröffentlicht in: | 日本農村医学会雑誌 2000, Vol.48 (6), p.896-896 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ターミナル期におけるキーパソンとなる家族の役割は重要であり, 患者の望むケアができるかどうかの鍵を握っている. ターミナル期に入院して, 死亡した患者51人のカルテをレトロスペクティブに調査した. 泌尿器癌のキーパソンは圧倒的に女性で患者に見合った高齢の妻がその役割を担っている. ほぼ半数のキーパソンは24時間, 狭い病室で寝食をともにしている. 私達は患者のみならず, このキーパソンを充分にケア・サポートする必要がある. また, キーパソンの大部分は長時間, 患者とともに病悩期を過ごしているため, ターミナル期の入院目的について理性的には了解している. しかし, 一部の人はケアを放棄する. いわゆる人間的な心暖まるストーリーには情緒的感動が湧き出るが, ケアは科学的再現性が必要である. 個々の事例を積み重ねるだけではなく, その中から普遍的な事柄, 「平穏な死へのアプローチ」を学ばなくてはならない. |
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ISSN: | 0468-2513 |