A-8. 地域における高年女性の骨密度と生活要因に関する研究

「目的」農漁村地区の高年女性の骨密度の実態とそれに関連する要因を明らかにする. 〔対象〕平成10年度, 静岡県N町とK村の老健法による健診受診者のうち, 70歳以上の女性123名に超音波法(LUNAR社:ACHILLES A-1000〕による骨密度の測定と聞き取り調査を行った. 〔結果〕骨密度の平均値は70歳代62.56±9.19, 80歳代55.28±8.59%であった. 骨密度と各種要因との関連について, 単変量解析の結果は, 骨密度と有意な負相関は年齢, 授乳合計月数であり, 有意な正相関は体重であった. 栄養では大豆製品をよく摂取するものが, 骨密度が高かった. 運動や既往では, 有意...

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Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2000, Vol.48 (6), p.893-893
Hauptverfasser: 沼田加代, 宮崎有紀子, 野尻雅美, 後藤優子, 中野正孝
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:「目的」農漁村地区の高年女性の骨密度の実態とそれに関連する要因を明らかにする. 〔対象〕平成10年度, 静岡県N町とK村の老健法による健診受診者のうち, 70歳以上の女性123名に超音波法(LUNAR社:ACHILLES A-1000〕による骨密度の測定と聞き取り調査を行った. 〔結果〕骨密度の平均値は70歳代62.56±9.19, 80歳代55.28±8.59%であった. 骨密度と各種要因との関連について, 単変量解析の結果は, 骨密度と有意な負相関は年齢, 授乳合計月数であり, 有意な正相関は体重であった. 栄養では大豆製品をよく摂取するものが, 骨密度が高かった. 運動や既往では, 有意な関連が認められた要因はなかった. 重回帰分析の結果, 関連がみられたのは, 年齢, 骨折の経験, 体重の3因子であった. 〔結語〕高年女性の骨密度は, 加齢による影響が大きく, また骨折の経験, 体重も関連要因であることが明らかになった.
ISSN:0468-2513