A-7. 高齢者の低栄養改善における介助者の役割

本研究では, 施設高齢者の食事・栄養状況の把握, 低栄養改善のための介護職員のかかわり方の現状を示し, チームケアにおけるその役割について検討した. 低栄養問題をはじめとする栄養管理・水分管理を目的として, 当園で実施している簡易食事記録表の短所と長所は次のようなことがあげられる. 短所(1)細かい水分・栄養素の把握ができない, (2)残量を数量化するのが難しい, (3)記入者の主観に頼る部分が多く値にばらつきがある, 長所(1)おおよその水分・食事摂取量の把握ができる, (2)個人の食事傾向を知ることができる, (3)食欲不振・偏食・忘食などを早期に発見できる, (4)付加食に対する介護者の...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2000, Vol.48 (6), p.893-893
Hauptverfasser: 吉野知子, 渡辺順子, 浜野美代子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究では, 施設高齢者の食事・栄養状況の把握, 低栄養改善のための介護職員のかかわり方の現状を示し, チームケアにおけるその役割について検討した. 低栄養問題をはじめとする栄養管理・水分管理を目的として, 当園で実施している簡易食事記録表の短所と長所は次のようなことがあげられる. 短所(1)細かい水分・栄養素の把握ができない, (2)残量を数量化するのが難しい, (3)記入者の主観に頼る部分が多く値にばらつきがある, 長所(1)おおよその水分・食事摂取量の把握ができる, (2)個人の食事傾向を知ることができる, (3)食欲不振・偏食・忘食などを早期に発見できる, (4)付加食に対する介護者の意識づけができる, (5)介護者の食事に対する意識が向上する, (6)食事表が医務課, 介護課, 栄養課間で統一されたため, 水分・栄養の換算が可能になった. 簡易食事記録表の実施により, 個人のおおよその水分・栄養把握が可能となり, 日常以外にも各職種によるケース会議などで効果的に利用されるようになり, 介護職員が医務課・栄養課との連携の重要性をより認識することができ, チームケアの向上につながった.
ISSN:0468-2513