A-4. 慢性腎不全患者への看護-軽度精神発達遅帯者への援助

近年, 血液透析導入患者数は, 著明な増加を示している. そのため, 患者の疾患や性格, 家族背景も多様化しており, 自己管理指導も個別的に行うことが求められている. 今回, 精神遅帯があり, また家族の協力も十分に受けられない患者の透析導入時の看護をする機会を得た. 入院中, まずコミュニケーションの確立を図り, 食事指導においては, 水分制限に重点を置き, デモンストレーションを交えながらの反復指導を行った. また, 障害を持っていても周囲の人達と良い人間関係を持つことで, 前向きな透析ライフを送ることを目標に, 他患者との触れあいを多く取るよう心がけた. この結果から, 個人が持つ障害や...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2000, Vol.48 (6), p.892-892
Hauptverfasser: 渡辺朋子, 庄司さとみ, 馳修子, 佐久間みつ子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:近年, 血液透析導入患者数は, 著明な増加を示している. そのため, 患者の疾患や性格, 家族背景も多様化しており, 自己管理指導も個別的に行うことが求められている. 今回, 精神遅帯があり, また家族の協力も十分に受けられない患者の透析導入時の看護をする機会を得た. 入院中, まずコミュニケーションの確立を図り, 食事指導においては, 水分制限に重点を置き, デモンストレーションを交えながらの反復指導を行った. また, 障害を持っていても周囲の人達と良い人間関係を持つことで, 前向きな透析ライフを送ることを目標に, 他患者との触れあいを多く取るよう心がけた. この結果から, 個人が持つ障害や理解能力に合わせ援助することで, 自己管理能力を向上させることができると確認できた.
ISSN:0468-2513