1. 排尿困難を主訴に来院された男性患者の国際前立腺症状スコア(IPSS)と不安抑鬱尺度(HAD尺度)を用いた症状と精神状態の検討

〔緒言〕排尿困難を主訴に来院した男性患者にIPSSとHAD尺度を用いて排尿状態と不安と抑鬱状態を調査した. 〔対象ならびに方法〕排尿困難を主訴に当院泌尿器科を受診した男性患者52名である. 外来受診時にIPSSとHAD尺度の質問票に自己記入で答えてもらった. 〔結果〕IPSS評価では, 合計7点以下の軽症は7名(13%)であった. 8~19点の中等症は29名(56%)であった. 20点以上の重症は16名(31%)であった. HAD尺度評価では, 7点以下の「不安抑鬱なし」は25名(48%)であった. 8~10点の「不安抑鬱の疑い」は10名(19%)であった. 11点以上の「不安抑鬱の確診」は1...

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Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 2000, Vol.48 (5), p.768-768
Hauptverfasser: 渡辺玲子, 高橋直美, 小林里子, 西山勉, 照沼正博
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔緒言〕排尿困難を主訴に来院した男性患者にIPSSとHAD尺度を用いて排尿状態と不安と抑鬱状態を調査した. 〔対象ならびに方法〕排尿困難を主訴に当院泌尿器科を受診した男性患者52名である. 外来受診時にIPSSとHAD尺度の質問票に自己記入で答えてもらった. 〔結果〕IPSS評価では, 合計7点以下の軽症は7名(13%)であった. 8~19点の中等症は29名(56%)であった. 20点以上の重症は16名(31%)であった. HAD尺度評価では, 7点以下の「不安抑鬱なし」は25名(48%)であった. 8~10点の「不安抑鬱の疑い」は10名(19%)であった. 11点以上の「不安抑鬱の確診」は17名(33%)であった. IPSSの症状点数が高くなると不安抑鬱の患者が増加する傾向があった. 〔結語〕今後, 患者の訴えだけでなく精神状態にも配慮した医療を提供するように心がけなければならないことが判った.
ISSN:0468-2513