66. リハ医療におけるMSWの役割(第6報)
当院は主に脳血管障害を対象にしたリハ病院であり, 歩行やADLの自立を目的に短下肢装具や車椅子等の補装具を装用する患者が多い. 短下肢装具やコルセットは治療用装具として医療保険の給付対象とされているが, 車椅子は保険給付の対象外とされている. 近年の障害の重度化に伴い, 当院でも入院患者を中心に平成10年度は121台の車椅子を製作している. 製作費用区分は身体障害者福祉法, 厚生年金法と自費製作である. その中でMSWは(1)患者家族への制度活用の紹介, 手続き説明等の直接業務, (2)多職種が関わり患者に適した車椅子製作する為必要となる院内調整業務, (3)更に市町村福祉課や業者との対外的な...
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Veröffentlicht in: | 日本農村医学会雑誌 2000, Vol.48 (5), p.753-753 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 当院は主に脳血管障害を対象にしたリハ病院であり, 歩行やADLの自立を目的に短下肢装具や車椅子等の補装具を装用する患者が多い. 短下肢装具やコルセットは治療用装具として医療保険の給付対象とされているが, 車椅子は保険給付の対象外とされている. 近年の障害の重度化に伴い, 当院でも入院患者を中心に平成10年度は121台の車椅子を製作している. 製作費用区分は身体障害者福祉法, 厚生年金法と自費製作である. その中でMSWは(1)患者家族への制度活用の紹介, 手続き説明等の直接業務, (2)多職種が関わり患者に適した車椅子製作する為必要となる院内調整業務, (3)更に市町村福祉課や業者との対外的な業務を行っている. この一連の流れの中で, 患者家族の経済的負担の軽減を図るMSWの役割は大きいといえる. 平成12年4月より介護保険法が導入される. 法の優先順位に従えば介護保険法下では車椅子は原則貸与とされており問題となる事が予測される. |
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ISSN: | 0468-2513 |