20. Helicobacter pylori 除菌療法の最近の動向

最近Helicobacter pylori 除菌成功後に食道炎や胃びらんの発症を認める症例があるため, その発症率について検討した. 対象は, 食道炎321例, 胃びらん251例であった. 食道炎は, 除菌成功例240例中10例(4.2%)に認め, 不成功例81例では1例も認めなかった. また胃びらんは, 除菌成功例188例中72例(38.3%)に, 不成功例63例中11例(17.5%)に認め, 除菌成功例での発症率が有意に高かった(p<0.01). 除菌成功例でも食道炎や胃びらんの発症に注意する必要があると考えられた....

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Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 1999, Vol.48 (4), p.672-673
Hauptverfasser: 中嶋宏, 永井敬之, 内田明宏, 物部達也, 鳥島竜太郎, 高橋研二, 大河原均, 明石光伸, 村上和成, 藤岡利生
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:最近Helicobacter pylori 除菌成功後に食道炎や胃びらんの発症を認める症例があるため, その発症率について検討した. 対象は, 食道炎321例, 胃びらん251例であった. 食道炎は, 除菌成功例240例中10例(4.2%)に認め, 不成功例81例では1例も認めなかった. また胃びらんは, 除菌成功例188例中72例(38.3%)に, 不成功例63例中11例(17.5%)に認め, 除菌成功例での発症率が有意に高かった(p<0.01). 除菌成功例でも食道炎や胃びらんの発症に注意する必要があると考えられた.
ISSN:0468-2513