23. 療養型病棟における理学療法の経験

当院の診療圏は県下でも有数の過疎化と超高齢化の進む地域である. したがって患者さんの多くはお年寄りでその疾患も加齢に伴う慢性疾患が多い. そこで安心して療養の出来る施設が欲しいという地域の熱い願いと協力によって療養型病棟が開設されたのである. 理学療法を実施した総数は63人で男子24A人女子39人であった. 年齢では最高齢99歳, 最年少は42歳, 平均74.5歳であった. 疾患では最も多いのはCVAで48人, 次いで虚弱老人の11人, その他4人であった. 実施に当たり病室におけるプログラムと, 訓練室におけるプログラムとに分け障害の程度, ニードに応じて実施した. その結果ADLの面から評...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 1999, Vol.47 (5), p.772-772
Hauptverfasser: 太田正彦, 花田孝, 根石祐也
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:当院の診療圏は県下でも有数の過疎化と超高齢化の進む地域である. したがって患者さんの多くはお年寄りでその疾患も加齢に伴う慢性疾患が多い. そこで安心して療養の出来る施設が欲しいという地域の熱い願いと協力によって療養型病棟が開設されたのである. 理学療法を実施した総数は63人で男子24A人女子39人であった. 年齢では最高齢99歳, 最年少は42歳, 平均74.5歳であった. 疾患では最も多いのはCVAで48人, 次いで虚弱老人の11人, その他4人であった. 実施に当たり病室におけるプログラムと, 訓練室におけるプログラムとに分け障害の程度, ニードに応じて実施した. その結果ADLの面から評価すると, 移動では杖・歩行器・車椅子を合わせ28人が移動可能となり, 排泄ではポータブルトイレを含めて31人が自立となり, 食事では46人が自力で可能となった. しかし自力で移動の出来ない35人, おむつ使用の32人, 介助か経管の17人へは積極的なアプローチはできず, この点が課題といえよう.
ISSN:0468-2513