26. 血清ペプシノゲンによる胃がん検診―検診方式の転換を目指して

1993年度から行っている血清ペプシノゲン(PG)法による胃癌検診の評価を行った. 【成績】1)1997年度までの, 地域胃集検におけるPG法延べ受診者数は4,370名, 要精検率24%, 精検受診率81%で, 胃がん5例(発見率0.11%)が発見され, 3例(60%)が早期癌であった. 一方, 人間ドックでは内視鏡とPG法を併用しており, 受診者数1,385名, PG陽性率23%で, 胃癌7例(発見率0.51%)が発見され, 6例(86%)が早期癌であった. PG陰性者からの胃癌発見は2例であった. 2)地域集検でPG法と間接胃集検の同時受診者を分析した結果, ともに陽性となるのはわずか4%...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本農村医学会雑誌 1998, Vol.47 (4), p.673-673
Hauptverfasser: 三原修一, 川島英敏, 河津佐和子, 滝口巌, 北川淳一, 成松隆一, 本藤和子, 森元栄子, 黒田圭一郎, 小山和作
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:1993年度から行っている血清ペプシノゲン(PG)法による胃癌検診の評価を行った. 【成績】1)1997年度までの, 地域胃集検におけるPG法延べ受診者数は4,370名, 要精検率24%, 精検受診率81%で, 胃がん5例(発見率0.11%)が発見され, 3例(60%)が早期癌であった. 一方, 人間ドックでは内視鏡とPG法を併用しており, 受診者数1,385名, PG陽性率23%で, 胃癌7例(発見率0.51%)が発見され, 6例(86%)が早期癌であった. PG陰性者からの胃癌発見は2例であった. 2)地域集検でPG法と間接胃集検の同時受診者を分析した結果, ともに陽性となるのはわずか4%で, 両者は異なった要精検者を拾い上げていた. 3)EIA法はRIA法と同じ精度であり, 安価で短時間に自施設で測定が可能であることから, 有用な検査法と思われた. 【まとめ】PG法による胃がん発見率は高く, またPG法と間接法は互いに補完する効果があり, 検診に導入する意義は大きいと思われた.
ISSN:0468-2513