新FIGO分類(2009年)を用いた子宮体癌症例の検討
子宮体癌において, 診断や治療を適切に決定するため, 2009年FIGO分類が改訂され, そこで今回, 2003年から2011年までに当院で治療を行った239人の子宮体癌患者を対象に新FIGO分類(2009年)と現FIGO分類(1988年)を比較し, どのような変化をもたらすか検討した. 対象患者に対して新FIGO分類を用い, 現FIGO分類からの臨床的因子, 再発の変化を, 後方視的検討を行った. 新FIGO分類では125人がDown Stagingとなり, 特にIa期は47例(19.7%)から135例(56.5%)へ増加した. 腹水細胞診単独群では再発症例を認めなかったが, 腫瘍組織型,...
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Veröffentlicht in: | 現代産婦人科 2011-03, Vol.60 (2), p.275-278 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 子宮体癌において, 診断や治療を適切に決定するため, 2009年FIGO分類が改訂され, そこで今回, 2003年から2011年までに当院で治療を行った239人の子宮体癌患者を対象に新FIGO分類(2009年)と現FIGO分類(1988年)を比較し, どのような変化をもたらすか検討した. 対象患者に対して新FIGO分類を用い, 現FIGO分類からの臨床的因子, 再発の変化を, 後方視的検討を行った. 新FIGO分類では125人がDown Stagingとなり, 特にIa期は47例(19.7%)から135例(56.5%)へ増加した. 腹水細胞診単独群では再発症例を認めなかったが, 腫瘍組織型, 腫瘍径, 筋層浸潤, 脈管侵襲を合併すれば, 再発する可能性が示唆され, 腹水細胞診の検査は子宮体癌を診療する上でも重要な再発因子のひとつと考えられた. |
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ISSN: | 1882-482X |