正常子宮内妊娠を伴った子宮頚管妊娠の1例および当科における子宮頚管妊娠11例の検討

子宮頚管妊娠は比較的まれな疾患であるが, 大量出血を起こす可能性があり, その取り扱いには注意を要する. 今回私たちは, 体外受精・胚移植後子宮内外同時妊娠となった胎児心拍陽性の子宮頚管妊娠に対し, 高張ブドウ糖液局所投与および子宮頚管縫縮術(シロッカー手術)を行うことにより, 子宮内妊娠を継続可能とした1例を経験した. その治療経過を報告するとともに, 最近10年間に当科で経験した子宮頚管妊娠11例について臨床的検討を行った. 11例全例子宮温存可能であったが, 診断週数が進むにつれ化学療法のみでなく子宮動脈塞栓術を要する頻度が増加するため, 早期の診断・治療が重要である....

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Veröffentlicht in:現代産婦人科 2008, Vol.57 (1), p.13-18
Hauptverfasser: 野口聡一, 佐々木愛子, 鎌田泰彦, 清水恵子, 松田美和, 平松祐司, 中塚幹也
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:子宮頚管妊娠は比較的まれな疾患であるが, 大量出血を起こす可能性があり, その取り扱いには注意を要する. 今回私たちは, 体外受精・胚移植後子宮内外同時妊娠となった胎児心拍陽性の子宮頚管妊娠に対し, 高張ブドウ糖液局所投与および子宮頚管縫縮術(シロッカー手術)を行うことにより, 子宮内妊娠を継続可能とした1例を経験した. その治療経過を報告するとともに, 最近10年間に当科で経験した子宮頚管妊娠11例について臨床的検討を行った. 11例全例子宮温存可能であったが, 診断週数が進むにつれ化学療法のみでなく子宮動脈塞栓術を要する頻度が増加するため, 早期の診断・治療が重要である.
ISSN:1882-482X