濃縮液体かつおだし中に見られたチアミン-リン酸カルシウム化合物の検出とその形成の検討

「I. 緒言」金属の化合物には, in vivoおよびin vitroで細胞障害性薬剤として抗発がん作用を有する錯体が知られている. 例えば遷移金属である白金 (Pt) を中心金属, 配位子としてアミンと塩化物イオンによって構成されるCisplatinは, 抗がん剤として広く使われており, とくに精巣がんや卵巣がんなどに有効である, しかし今日副作用や毒性の低い医薬品の開発が進められている. 近年合成された銅 (I) および銅 (II) と水溶性ビタミンであるチアミンを構成因子として応用した化合物は, Cisplatinよりも高い抗がん作用をもっていることが示された....

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Veröffentlicht in:生物試料分析 2023-03, Vol.46 (2), p.82-87
Hauptverfasser: 根來宗孝, 森本雅子, 澤村弘美, 榎原周平, 渡邊敏明, 前川隆嗣
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. 緒言」金属の化合物には, in vivoおよびin vitroで細胞障害性薬剤として抗発がん作用を有する錯体が知られている. 例えば遷移金属である白金 (Pt) を中心金属, 配位子としてアミンと塩化物イオンによって構成されるCisplatinは, 抗がん剤として広く使われており, とくに精巣がんや卵巣がんなどに有効である, しかし今日副作用や毒性の低い医薬品の開発が進められている. 近年合成された銅 (I) および銅 (II) と水溶性ビタミンであるチアミンを構成因子として応用した化合物は, Cisplatinよりも高い抗がん作用をもっていることが示された.
ISSN:0913-3763