全自動血液凝固測定装置 CN-3000/CN-6000の概要
「I. はじめに」シスメックス株式会社は血液凝固測定装置の発売から30年以上の歴史を持つ. その間, 高齢化や医療技術の進展など社会環境の変化を背景に, 凝固検査を取り巻く環境も大きく変化してきた. 厚生労働省が発表した令和元年人口動態統計によると, 日本国内の死亡原因において心疾患や脳血管疾患といった血栓性の機能障害が20%以上を占めている. また高齢化が進む中で, 血栓症の早期診断や血栓リスクのモニタリング, 及び効果的な治療に貢献する検査の重要度は高い. 一方で, 増大する医療費の抑制は本邦における喫緊の課題であり, 検査の効率化や投資対効果を高める取り組みも求められている. また, 患...
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Veröffentlicht in: | 生物試料分析 2021-06, Vol.44 (3), p.64-68 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. はじめに」シスメックス株式会社は血液凝固測定装置の発売から30年以上の歴史を持つ. その間, 高齢化や医療技術の進展など社会環境の変化を背景に, 凝固検査を取り巻く環境も大きく変化してきた. 厚生労働省が発表した令和元年人口動態統計によると, 日本国内の死亡原因において心疾患や脳血管疾患といった血栓性の機能障害が20%以上を占めている. また高齢化が進む中で, 血栓症の早期診断や血栓リスクのモニタリング, 及び効果的な治療に貢献する検査の重要度は高い. 一方で, 増大する医療費の抑制は本邦における喫緊の課題であり, 検査の効率化や投資対効果を高める取り組みも求められている. また, 患者個人にあわせたオーダーメイド治療(プレシジョン・メディシン)など, 発展を続ける医療の一端を担うべく, 環境変化に柔軟に対応しつつも効率的かつ高品質な結果を提供することが検査室には期待されている. |
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ISSN: | 0913-3763 |