(その15) 酵素活性測定法の分析システム構築法 (その2) - 臨床医の要望と検査技師の要望を取り入れた分析システム構築法

「4. 高い精密度で測定しなければならない酵素活性」 相対分析の場合, 正確度が標準物質の表示値に依存していることは物質定量と同じです. このため, ここでは精密度についてのみ記述します. さて, 病気であるかないか, また, 病気のステージを決定付ける活性など, 病態の分岐点となる活性(診断基準, 治療開始濃度やディシジョンレベルなど)付近では精密度の高い測定が求められています. 「4-1. 診断基準となる検査について」 酵素活性測定において, 診断基準となる測定項目はほとんどありません. これは施設間差のない, 安定した報告値が供給できるようになってまだ日が浅いことに由来していると思われま...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:生物試料分析 2015-06, Vol.38 (3), p.208-215
Hauptverfasser: 小川善資, 沼上清彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「4. 高い精密度で測定しなければならない酵素活性」 相対分析の場合, 正確度が標準物質の表示値に依存していることは物質定量と同じです. このため, ここでは精密度についてのみ記述します. さて, 病気であるかないか, また, 病気のステージを決定付ける活性など, 病態の分岐点となる活性(診断基準, 治療開始濃度やディシジョンレベルなど)付近では精密度の高い測定が求められています. 「4-1. 診断基準となる検査について」 酵素活性測定において, 診断基準となる測定項目はほとんどありません. これは施設間差のない, 安定した報告値が供給できるようになってまだ日が浅いことに由来していると思われます. 測定値に対する信頼性の上昇に伴い, やがて高い精密度が要求される時代が来るでしょう. また, 電気泳動法によるアイソエンザイム測定が広く利用された時代がありましたが, 分析時間の長さから敬遠され, 現在では様々な酵素活性測定値の比や検査結果の組み合わせから病気を見出そうとする試みが一般的になってきました.
ISSN:0913-3763