抗フィブロネクチンモノクローナル抗体MOの反応性の検討
[I. 緒言] フィブロネクチンは線維芽細胞, 上皮細胞, 肝細胞などの様々な細胞により産生される多機能糖タンパク質のひとつで, 細胞外マトリックスを形成して細胞遊走, 細胞接着, 細胞シクナリング, 細胞分裂のコントロールなどに関わるとともに, 体液中では可溶性タンパク質として非特異的オプソニン活性を担っていると考えられている1,2,3). 最近, ヒト好中球がまれなアイソタイプのフィブロネクチンを産生し, 好中球細胞膜上にもフィブロネクチンが結合しているという報告がなされた4)が, 細胞膜上でのフィブロネクチンの構造や結合の仕方, その機能などについては不明である. 抗フィブロネクチンモノ...
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Veröffentlicht in: | 生物試料分析 2013-12, Vol.36 (5), p.366-372 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | [I. 緒言] フィブロネクチンは線維芽細胞, 上皮細胞, 肝細胞などの様々な細胞により産生される多機能糖タンパク質のひとつで, 細胞外マトリックスを形成して細胞遊走, 細胞接着, 細胞シクナリング, 細胞分裂のコントロールなどに関わるとともに, 体液中では可溶性タンパク質として非特異的オプソニン活性を担っていると考えられている1,2,3). 最近, ヒト好中球がまれなアイソタイプのフィブロネクチンを産生し, 好中球細胞膜上にもフィブロネクチンが結合しているという報告がなされた4)が, 細胞膜上でのフィブロネクチンの構造や結合の仕方, その機能などについては不明である. 抗フィブロネクチンモノクローナル抗体MOはヒト血漿由来フィブロネクチンを抗原として作製されたIgMタイプのモノクローナル抗体で, 液相中のフィブロネクチン分子との結合性は弱く, もっぱら固相化したフィブロネクチン分子と結合する5). |
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ISSN: | 0913-3763 |