ビタミンの食事摂取基準の策定方法と策定に用いられた数値
I. 1歳~69歳の食事摂取基準の策定方法と策定に用いられた数値 1. 水溶性ビタミン 食事摂取基準で対象としている健康な人では, 尿中への排泄量が, 水溶性ビタミンの摂取量を反映していることは, すでに1945年にMelnick 1)らにより指摘されている. 彼らは, アスコルビン酸, チアミン, リボフラビンの各尿中排泄量は各摂取量に応じて増大したこと, N1-メチルニコチンアミド(ニコチンアミドの異化代謝産物の一つ)の尿中排泄量は摂取ニコチンアミド量に応じて増大したことを報告している. 以来多くの研究者が, 尿中の排泄量を利用してビタミン必要量の判定とビタミンの栄養状態を評価している....
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Veröffentlicht in: | 生物試料分析 2006, Vol.29 (5), p.399-409 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | I. 1歳~69歳の食事摂取基準の策定方法と策定に用いられた数値 1. 水溶性ビタミン 食事摂取基準で対象としている健康な人では, 尿中への排泄量が, 水溶性ビタミンの摂取量を反映していることは, すでに1945年にMelnick 1)らにより指摘されている. 彼らは, アスコルビン酸, チアミン, リボフラビンの各尿中排泄量は各摂取量に応じて増大したこと, N1-メチルニコチンアミド(ニコチンアミドの異化代謝産物の一つ)の尿中排泄量は摂取ニコチンアミド量に応じて増大したことを報告している. 以来多くの研究者が, 尿中の排泄量を利用してビタミン必要量の判定とビタミンの栄養状態を評価している. ラットの実験のデーダ)から作成したモデル図であるが, 欠乏食投与後の血液中と尿中のビタミン含量の変化を図1に示した. ところで, 食事摂取基準を策定する目的は健康の維持, 増進であり, 具体的には, 二つの項目に分けられる. 一つは「欠乏症の予防」, 二つ目は「生活習慣病の一次予防」である. |
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ISSN: | 0913-3763 |