「アキュラスオートTP抗体」の基礎性能について
「I. はじめに」梅毒はスピロヘータの一種であるトレポネーマ パリダム(TP)の感染により引き起こされる感染症である. 主な感染経路は性行為であり, 性感染症の代表的疾患である1). ペニシリンの登場後, 梅毒患者は減少したが撲滅には至っていない. 患者数の激減に伴い医師の梅毒診断能力, 想起能力の低下も懸念されており2), 血清学的検査の意義は大きいと考えられる. 梅毒の血清学的検査法には, リン脂質を抗原として用いるSTS法とTP抗原を用いるTP法の2法があり, 2法を組合せてスクリーニングする方法が一般的である3). TP抗体の検出には, 受身凝集法, イムノクロマト法, 化学発光法,...
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Veröffentlicht in: | 生物試料分析 2006, Vol.29 (4), p.349-354 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. はじめに」梅毒はスピロヘータの一種であるトレポネーマ パリダム(TP)の感染により引き起こされる感染症である. 主な感染経路は性行為であり, 性感染症の代表的疾患である1). ペニシリンの登場後, 梅毒患者は減少したが撲滅には至っていない. 患者数の激減に伴い医師の梅毒診断能力, 想起能力の低下も懸念されており2), 血清学的検査の意義は大きいと考えられる. 梅毒の血清学的検査法には, リン脂質を抗原として用いるSTS法とTP抗原を用いるTP法の2法があり, 2法を組合せてスクリーニングする方法が一般的である3). TP抗体の検出には, 受身凝集法, イムノクロマト法, 化学発光法, ラテックス比濁法など様々な測定原理による多くのキットが用いられている4). これらのキットに用いられるTP抗原として, TP菌体そのものから調製した抗原とリコンビナント抗原がある. 前者はウサギ睾丸内で培養したTPから抽出, 精製したものであり, 後者は遺伝子組換え技術を用いて作られた組換え微生物により発現させ精製したものである. |
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ISSN: | 0913-3763 |