栄養指標としての血清中性脂肪濃度の検討
栄養状態を評価, 判定する方法として, 食事調査, 身体計測, 臨床的観察, 臨床検査などがある. 臨床検査では尿や血液中の成分を検査することにより臨床症状としてあらわれない潜在的栄養素欠乏を早期発見することができるという大きなメリットがある. 臨床検査は直接栄養素摂取を反映する成分を測定するか, 栄養素欠乏によって引き起こされる代謝異常を調べることによって行われる. そして, 五大栄養素(糖質, 脂質, 蛋白質, ビタミン, ミネラル)を評価することも可能であるが, 脂質はアルブミンなどと違い評価のための数値が明確でない. 今回は血清中性脂肪(TG)について, 評価のための数値を求めることを...
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Veröffentlicht in: | 生物試料分析 2002, Vol.25 (1), p.31-31 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 栄養状態を評価, 判定する方法として, 食事調査, 身体計測, 臨床的観察, 臨床検査などがある. 臨床検査では尿や血液中の成分を検査することにより臨床症状としてあらわれない潜在的栄養素欠乏を早期発見することができるという大きなメリットがある. 臨床検査は直接栄養素摂取を反映する成分を測定するか, 栄養素欠乏によって引き起こされる代謝異常を調べることによって行われる. そして, 五大栄養素(糖質, 脂質, 蛋白質, ビタミン, ミネラル)を評価することも可能であるが, 脂質はアルブミンなどと違い評価のための数値が明確でない. 今回は血清中性脂肪(TG)について, 評価のための数値を求めることを研究の課題とした. 〔方法〕〈1〉女子学生(18-19歳)54例について空腹時におけるTGの基準範囲を求めた. 方法は, 摂取エネルギーに占める脂肪摂取量の割合が満たされている者(脂肪エネルギー比率が20~25%)について食事コントロール前後でヒストグラムを作成し分布型を求め, 分布型に基づき基準範囲をパラメトリック法で計算した. |
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ISSN: | 0913-3763 |