糖尿病患者における血清レプチンレベルと諸指標との関連について

【目的】 肥満は糖尿病(DM)に代表される生活習慣因子の中心でもあり, 漸増傾向にあって与える影響は大きい. 特に2型DMが特徴とする肥満はインスリン抵抗性をもたらし, 肥満是正の意義は大きい. 最近, 肥満遺伝子のレプチンに関心が集っている. レプチンは脂肪組織から循環血中に分泌されるペプチドホルモンであり, TG合成を抑制する作用に関与するといわれている. 我々はDM外来患者を対象に血清レプチンを測定し, そのレベルと諸指標との関連性を調べた. 【対象および方法】 2型DM患者51名を対象とし, その内訳は男性27名(年齢: 61.1±9.7歳), 女性24名(年齢: 61.0±10.9歳...

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Hauptverfasser: 武田良江, 矢野正生, 下村弘冶, 前畑英介, 柴輝男, 山門実, 佐藤尚太郎, 井上穣, 鈴木晟時, 高橋稔和, 藤田祥司, 田沢裕光, 松下誠, 入野勉
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:【目的】 肥満は糖尿病(DM)に代表される生活習慣因子の中心でもあり, 漸増傾向にあって与える影響は大きい. 特に2型DMが特徴とする肥満はインスリン抵抗性をもたらし, 肥満是正の意義は大きい. 最近, 肥満遺伝子のレプチンに関心が集っている. レプチンは脂肪組織から循環血中に分泌されるペプチドホルモンであり, TG合成を抑制する作用に関与するといわれている. 我々はDM外来患者を対象に血清レプチンを測定し, そのレベルと諸指標との関連性を調べた. 【対象および方法】 2型DM患者51名を対象とし, その内訳は男性27名(年齢: 61.1±9.7歳), 女性24名(年齢: 61.0±10.9歳)である. 罹患年数は9.4±7.4年(男性: 10.5±9.1年, 女性: 8.4±5.4年), 体格指数(BMI)は23.9±3.3kg/平方メートル(男性: 23.2±2.9, 女性: 24.5±3.6)であった. 方法は血清レプチン測定がRIA法(LINCO Research), コレステロールエステル転送蛋白(CETP)測定がCETPエライザ[第一」, 血清リポ蛋白リパーゼ(LPL)測定がLPLエライザ「第一」, その他の項目は日常法に従った. 【結果】 1)プロフィール(平均男性値vs平均女性値): FPGは159 vs 158(p
ISSN:0913-3763