ホタルルシフェラーゼの標識酵素としての性能
微量測定法の一つとして, 現在その位置を確立したと思われるエンザイムイムノアッセイ(EIA)も, より広い分野での応用を考えると, 更なる高感度化の要望は尽きないと思われる. 近年, 発光を生じる基質を用いた高感度EIAが検討され, ペルオキシダーゼとルミノールの組み合わせ, アルカリフォスファターゼとアダマンチルジオキセタンの組み合わせ等で良い成果が報告されている1, 2). 一方, 以前からその発光効率の高さで注目を集め, もし標識酵素として使うことができれば, と言われていた蛍のルシフェラーゼは安定性の悪さ, 架橋剤等を用いて抗体に修飾したときのダメージの大きさから, 標識酵素として良い...
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Veröffentlicht in: | 生物試料分析 2000-03, Vol.23 (2), p.69-74 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 微量測定法の一つとして, 現在その位置を確立したと思われるエンザイムイムノアッセイ(EIA)も, より広い分野での応用を考えると, 更なる高感度化の要望は尽きないと思われる. 近年, 発光を生じる基質を用いた高感度EIAが検討され, ペルオキシダーゼとルミノールの組み合わせ, アルカリフォスファターゼとアダマンチルジオキセタンの組み合わせ等で良い成果が報告されている1, 2). 一方, 以前からその発光効率の高さで注目を集め, もし標識酵素として使うことができれば, と言われていた蛍のルシフェラーゼは安定性の悪さ, 架橋剤等を用いて抗体に修飾したときのダメージの大きさから, 標識酵素として良い成績を上げた報告は見られなかった. 今回, 我々はキッコーマン社が開発したルシフェラーゼとビオチンアクセプターペプチドの融合蛋白のイムノアッセイヘの適用を試み, 一試薬化されたルシフェラーゼ標識抗体の調製と, 高感度なEIA測定系の構築に成功したので, 以下に報告する. |
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ISSN: | 0913-3763 |