抱合型及び非抱合型ビリルビンと血清ビリルビンの酸化反応で生成するビリベルジンの安定性に関する検討
「I. 緒言」血清ビリルビンの生体内変動の把握は臨床的意義の極めて高いものであるが, ビリルビンは採血から測定までの間に化学変化を受け易く1), その測定にはバラツキの要因が多い. そのため, 精度管理は難しく2), ビリルビンの測定法に関しては, 現在もなお, その改良・開発が進められている3-6). 著者らは, 採血後にビリルビンから生成するビリベルジンなどにも反応するジアゾカップリング法によれば, 血清ビリルビンの測定がより正確になることを報告した7-9). ビリベルジンはビリルビンから容易に生成するが10-11), 血清中には存在様式の異なる数種類の血清ビリルビンがあり, これらから生...
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Veröffentlicht in: | 生物試料分析 1994, Vol.17 (5), p.323-327 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. 緒言」血清ビリルビンの生体内変動の把握は臨床的意義の極めて高いものであるが, ビリルビンは採血から測定までの間に化学変化を受け易く1), その測定にはバラツキの要因が多い. そのため, 精度管理は難しく2), ビリルビンの測定法に関しては, 現在もなお, その改良・開発が進められている3-6). 著者らは, 採血後にビリルビンから生成するビリベルジンなどにも反応するジアゾカップリング法によれば, 血清ビリルビンの測定がより正確になることを報告した7-9). ビリベルジンはビリルビンから容易に生成するが10-11), 血清中には存在様式の異なる数種類の血清ビリルビンがあり, これらから生成するビリベルジンの安定性は異なるものと推測される. しかし, この点に関しては十分に検討されていない. そこで, ビリルビン, ジタウロビリルビン及び患者血清ビリルビンの酸化で生成したビリベルジンの安定性について比較検討した. その結果を報告する. II. 実験方法 1 試薬 1.1 72mmol/l亜硝酸ナトリウム溶液 亜硝酸ナトリウム(和光特級)0.50gを精製水に溶かし, 100mlとした. 用時調製した. 1.2 0.176mol/l塩酸溶液 濃塩酸(和光特級)15.0mlを精製水に溶かし, 1000mlとした. 1.3 170μmol/lビリルビン溶液 ビリルビン(和光)10.0mgをクロロホルム(和光特級)に溶かし, 100mlとした. 冷蔵保存した. |
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ISSN: | 0913-3763 |